添加物の何が悪い

無添加、オーガニック、自然派にギモンを持つ私のブログ

「食べちゃダメ」の代表格、味の素の安全性を主張する

味の素を使ったレシピは度々、「そんなもの使うなんて」と炎上しますが、果たしてそれは本当に根拠のある話なのでしょうか?

 

実は、味の素の安全性については多くの誤解が広まっているのです。

 

今回は、その誤解を解きながら、味の素と上手く付き合う方法を紹介していきたいと思います。

 

なぜ味の素は「良くない」と言われるのか

 

一部の人々からは「味の素は健康に悪影響を及ぼす」といった声が上がっています。

 

しかし、これはあくまで誤解です。

 

実際に、厚生労働省や国際的な食品安全機関も、味の素の摂取による健康被害はほとんどないと発表しています。

 

「味の素®」は、人体を構成するアミノ酸のひとつであるグルタミン酸から生まれたうま味調味料です。グルタミン酸は、昆布や野菜のうま味成分であり、うま味調味料としてのグルタミン酸ナトリウムは、食品衛生法上の規定で食品添加物の調味料に分類され、同法に定められた膨大な安全性試験をすべてクリアしています。

参考:味の素株式会社

 

では、なぜ味の素に対してこんなにも批判的な意見が広まっているのでしょうか?

 

味の素で体調不良やアレルギーになる?

 

その一つが「アレルギー症状の引き金になる」という誤解です。

 

1960年代のアメリカで、とある中華料理店の料理を食べた人達が体調不良を訴えた事件があり、その原因が「化学調味料」ではないか?とウワサになってしまったんです。

 

その後、様々な実験・調査を経て、化学調味料と体調不良やアレルギー反応の関係性は薄いという結果が出ているのですが、今でも欧米や日本では化学調味料のイメージが悪いまま回復していません。

 

味の素を食べ過ぎると「もっともっと」になる?

また、もう一つの誤解として「中毒を引き起こす可能性がある」というものがあります。

 

うま味が強い味の素を多用していると、食材から出汁を取った料理が物足りなくなり「もっともっと」と化学調味料を欲するというもの。

 

しかし、味の素を適量で摂取している限り、中毒症状が出ることはありません。

 

むしろ、過去の研究によれば、味の素は食欲増進や栄養摂取の促進に役立つとされています。

 

さらに、うまみがプラスされることで、塩分や脂肪の摂取量を抑える効果もあると言われています。

 

味の素と上手に付き合う方法

 

では、味の素と上手く付き合う方法とは何でしょうか?

 

  1. 適量を守る:味の素は少量でも十分な効果がありますので、適切な量を守りましょう。
  2. バランスを考える:味の素だけに頼らず、他の調味料や素材の旨味も活かして料理を作りましょう。
  3.  使い方を工夫する:味の素を料理全体に均一にまぶすのではなく、一部の具材やソースに加えるなど、使い方を工夫することで、味のバランスを上手く取ることができます。

味の素が本来の食材の味を隠してしまうという批判についても、適切な使用方法を守れば問題ありません。

 

味の素は、調味料としての役割を果たす一つの要素に過ぎず、バランスの取れた料理を作るために活用することが大切です。

 

「昆布から出汁をとる」という工程が一振りで完了する、と考えれば、すごく便利な調味料。

 

味の素ばかりに注目せず、お料理全体や献立の栄養バランスを考えて食事をするほうが、よっぽど大切ではないでしょうか?